ELかわね路号・南アルプス号について

「EL列車」とは?

ELとは電気機関車(Electric Locomotive)の略称で、EL列車はEL(電気機関車)が先頭で客車をけん引する列車のことを指します。EL列車は蒸気機関車が客車をけん引するSL列車に代わる列車として登場し、高度経済成長期ごろには全国各地で運行されていました。しかし、近年は客車と動力車が兼ねられた「電車」の形態が多くなり、客車を電気機関車がけん引するEL列車は珍しい存在となりました。現在、日本全国で定期的に運転するEL列車は大井川鐵道井川線の一部区間(長島ダム~アプトいちしろ 1.5km)と黒部峡谷鉄道(富山県 20.1km・季節運転)の2路線のみです。

使用ELについて

E10形 大井川鐵道本線電化時(昭和24年/1949年)から在籍。
70年以上も活躍するSLにも劣らぬレトロな車両。
デッキのついた茶色の外観で、戦後の国鉄線で活躍した旧型電気機関車のような姿が特徴的です。
E31形 1986年(昭和61)~1987年(昭和62)製。1950(昭和25)年製造の国鉄80系電車の台車を再利用した、歴史ある形式のDNAを引き継ぐ貴重な車両。
西武鉄道からやってきたちょっと都会派の車両です。
運転台の上の左右対称の2灯ヘッドライトが、塗装は異なるもののブルートレインの牽引機として全国各地で活躍した国鉄の電気機関車を彷彿とさせます。

 

 

ELの魅力①音

電車よりも大きなモーターを搭載し、その音は客車まで響きます。SLや電車とは異なる、重々しくも力強い音を楽しむことができます。

ELの魅力②客車

SLかわね路号でも利用される、旧型客車を充当します。ELと旧型客車の組み合わせは、昭和50年代まで東北地方で運転されていた客車列車で馴染みがある方もいらっしゃるかと思います。
天気の良い日は窓を開け、全身で大井川からの涼風を浴びることができます。煙が出ないのでトンネルでの開け閉めも必要ありません。

 
▲ ページのトップへ戻る