アプト式列車に乗る

大井川上流部・奥大井の渓谷をゆっくりと走る日本唯一のアプト式列車、南アルプスあぷとライン。大井川鐵道井川線が正式名称で、大井川水系のダム建設のために作られた歴史を持ち、今は奥大井の観光列車として運行しています。90パーミルという日本一の急勾配や、日本一の高さの鉄道橋(関の沢橋梁)、接岨(せっそ)湖に浮かんだように見える奥大井湖上駅など、見どころがたくさん。赤いトロッコ列車に乗って、自然豊かな奥大井の旅をお楽しみください。

井川線路線図
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アプト式列車の楽しみ方

アプト式

アプト式とは、カール・ロマン・アプトさんが発明した、急勾配を上るための鉄道システム(ラック式鉄道)の一種です。ラック式鉄道は1869年頃からスイス・アメリカで実用されはじめ、世界に広まり、今ではスイスの観光鉄道が世界的にも有名です。現在日本でこのアプト式列車に乗ることができるのは、大井川鐵道の南アルプスあぷとラインだけです。アプト式機関車には「ラックホイールピニオン」という坂道専用の歯車が付いていて、線路の真ん中に敷設された「ラックレール」という歯形レールを噛み合わせて坂道を上り下りします。

車両

もともとは水力発電所建設の資材運搬用トロッコとして建設された南アルプスあぷとライン。山あいを縫うようにカーブ箇所が多く、トンネルも小さいので、それに合った小型車両を使用しています。

アプト式機関車

南アルプスあぷとラインの“アプトいちしろ駅”〜“長島ダム駅”間は、日本の鉄道路線で最も急な区間となっています。この坂を上り下りするため、アプトいちしろ駅と長島ダム駅で 列車にアプト式電気機関車を連結します。それぞれの駅では列車から降りて連結作業をご覧いただくことができます。

車内放送

走行中、車掌が車内放送で井川線沿線の見どころをご案内いたします。四季折々の沿線の景色や名所をお楽しみください。

奥大井の眺め

南アルプスあぷとライン沿線は、南アルプスユネスコエコパークにも認定された自然 豊かな地域。クールジャパンアワード2019を受賞し接岨湖に浮かぶ島のように見える「奥大井湖上駅」や川の水面からの高さが日本一の鉄道橋「関の沢橋梁」など、山岳鉄道ならではの 光景をお楽しみいただけます。

南アルプスユネスコエコパーク公式サイト

お得なフリー切符

大井川鐵道ご利用の際は、大変便利でお得なフリーきっぷをご利用ください。
※SL急行列車ご利用の際は別途SL急行券が必要となります。

 

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