C56形44号機
戦中戦後はタイで活躍、
海を渡って帰って来た強運のSL。
1936(昭和11)年三菱重工業製で、札幌近郊や千歳線等で使用されていましたが、太平洋戦争の開戦と同時にタイ・ビルマ方面の軍隊に供出され、戦時輸送のためタイへ送られました。太平洋戦争激化により大破した車両が多い中、とても運の強いSLといえます。
1979(昭和54)年6月、タイから31号機と44号機が日本に帰国。
31号機は東京・靖国神社に、44号機は同年6月29日に大井川鐵道 へ入線しました。
2007(平成19)年の「日本とタイの修好120周年」を記念して、同年10月7日より“タイ国鉄仕様”の姿(外観・塗装)で運転していましたが、
2010(平成22)年9月に“日本国鉄仕様”のカラーリングに戻し、2011(平成23)年1月29日に運転を再開しました。
主要スペック
- 全 長:14.325m
- 全 幅:2.936m
- 高 さ:3.900m
- 重 量:37.63t(空重量34.27t)
- 炭水車重量:27.90t(空重量12.90t)