大井川鐵道 社長コラム

8月29日に夜行列車を運転いたします。

昨今では東海道新幹線をはじめ各地で夜行列車の運転が復活していますが、大井川鐵道の夜行列車は本格的なんです。

その理由は

1:機関車けん引であること。
国鉄時代の夜行列車の元祖と言えば機関車けん引列車でした。
もうすでに日本では機関車が引く列車というのが激レアになっていますが、大井川鐵道の夜行列車は電気機関車がけん引する客車列車。
ということは、発車の時のあのガクンという衝撃まで再現しています。
つまり、他では乗ることができない夜行列車です。

2:ボックス占有であること。
昭和の時代は窮屈なボックスシートでしたが、1ボックスを一人で、あるいは友達と二人で占有できれば、特急型の二人掛けの座席よりも快適なのはご存じのとおりです。
隣に知らない人が来ることもありませんから、一晩ゆっくりと気兼ねなく過ごすことができます。
もちろん、女子旅にも安心です。

3:簡易寝台も登場しました。
今までこれがどうしてできなかったのでしょうか?
そんなアイデア勝負の簡易寝台ですが、なかなかどうしてフカフカしていて寝心地は最高です。
客車の揺れに合わせてぐっすりとお休みいただけます。
どうです?
寝て見たくなりませんか?

4:長時間乗車が可能です。
今回の夜行列車は、実は6月に企画していて台風の接近でお流れになった長時間耐久「ヒルネ」コースです。
夜行列車としては18時台(予定では18:15発)に出発をして翌日の9時50分に終了する15時間半のコースですが、これだけでも十分に長いでしょう。
でも、実はここから翌日のEL急行がスタートするのです。
で、夜行列車ご乗車の方には翌日の1日フリー乗車券が付いていますから、1ボックス占有プランの方はそのまま自由席としてご乗車いただけます。
さらに、簡易寝台プランの方には寝台はそのままに「ヒルネ」コースになだれ込みます。

覚えていらっしゃいますでしょうか?
昭和の時代、朝になっても目的地に着かず、そのまま午後まで走り続ける長距離寝台列車。
当時は寝台車の昼間利用を「ヒルネ」と呼んでいましたが、まさしくその「ヒルネ」を体験できます。
翌朝の寝台車は確か晩年(昭和60年代以降)は立席特急券で乗車できましたが、昭和50年前後までは自由席特急券で乗れたのですね。
もちろん東京から寝台車に乗ってきた人たちは、そのままの寝台で乗り続けられたのですが、とにかくずっと乗ってられたのが長距離夜行列車でした。
今回の「ヒルネ」はその再現です。

この時刻表は1974年のものですが、九州内に入ると「みずほ」にB寝台は博多から自由席と書かれていますね。
つまりはこれが「ヒルネ」です。
もちろん自由席車になる号車のまくらなどはすでに撤去されていましたので、寝台とは言えませんでしたが、それでも空いていれば横になっていくことは可能でしたね。

5:途中下車可能です。
大井川鐵道には川根温泉笹間渡に日帰り温泉ふれあいの泉があります。
夜行列車にご乗車のお客様には翌日のふれあいの泉の入浴券が付いてきます。
ということは、途中下車して立ちより湯ができるのです。
なぜならば、EL急行は行ってしまってもまた戻ってきますからね。
例えば、川根温泉笹間渡駅で急行「すまた2号」を見送っても、2時間後の「かわかぜ2号」には乗車できますから、途中下車して立ちより湯して、リフレッシュの後にもう一度列車に戻ることができるのです。
そしてその「かわかぜ2号」は新金谷で60数分停車しますから、食料調達も可能になります。

どうです?
これだけ本格的な夜行列車は大井川鐵道だけですよ。
かつてのブルートレイン「はやぶさ」は東京駅を16:45に出て西鹿児島に14:19に到着する21時間半の旅でしたが、今回8月29日の夜行列車はそれを上回る22時間半の旅となります。

金谷ー川根温泉笹間渡間、たった20kmでこれだけ楽しめるのですから、この令和の時代に超贅沢な大人の遊びですね。

こういう価値のわかる皆様方にはぜひご乗車いただきたいこの夏最高の本格的夜行列車。
それが大井川鐵道の夜行列車なのです。

もちろん夏休み企画ですからU25限定の学割コースも設けました。
学割コースは1ボックス二人となりますが、若い旅は知らない人と隣り合わせになるのも旅の大事な要素ですね。

ぜひぜひ、体験してみてください。

8月29日限りの運転です。
(今のところ次の夜行列車の計画は大みそかまでありません。)

皆様方のご乗車をお待ちいたしております。

▼お申込みはこちらから
大井川鐵道夜行列車【公式】

更新日 : 2026年8月10日

暑い日が続いていますが、皆様お元気ですか?

今年のきかんしゃトーマスは12系客車のブルートレインで運転しています。
ブルートレインには冷房が完備していますから、暑い日でも安心してご乗車いただけます。

さて、きかんしゃトーマスは運転日に1日2往復走ります。
どちらかと言うと、第1便の新金谷10:39発が人気なんですが、実はお勧めは第2便の午後の列車、新金谷13:58発です。

この第2便の時刻をご覧いただくと、家山駅で20分ほど停車時間があり、その間に給水作業が行われます。
きかんしゃトーマスは蒸気機関車です。
蒸気機関車が走るためには石炭と水が必要です。
石炭は新金谷の車庫を出るときにたっぷりと積んでくるのですが、水は途中で補給が必要になります。
そして、その水の補給をこの第2便が家山駅で行うのです。

家山駅に到着すると、「ポッ!」と汽笛を鳴らしてトーマスは客車から切り離されて少し先にある給水塔のところまで移動します。
そして給水開始。
乗客の皆様も列車から降りて、この給水作業を夢中になって見ていますよ。

そして、給水が終わるとトーマスはバックで戻って来て客車にガチャ~ン!
この連結シーンは皆さんシャッターチャンスです。

こうして約20分間の儀式がここ家山駅で見られるのが第2便です。

だから、私としてはどちらかと言うとこの第2便目がお勧めなんです。

しかも、このブルートレイン12系客車にはゆったり過ごせる「畳ファミリープラン」の車両が連結されています。

走る列車の中で畳に座れるなんて最高です。
これならちびっ子たちがお昼寝したくなっても安心ですね。

きかんしゃトーマス号にゆったり過ごせる”畳”ファミリープランが登場!

この夏は、暑くても大丈夫な大井川鐵道のきかんしゃトーマスにぜひ乗りに来てください。

お待ちいたしております。

きかんしゃトーマス 乗車チケット&お得なツアー情報

※8月9日、23日は車両運用の関係からオレンジ色の旧型客車(冷房ナシ)で運転となりますのでご承知おきください。

更新日 : 2026年7月28日

ただ今、今年の夏のビール列車のご予約を受け付け中です。

この夏のビール列車はかなりパワーアップしていますよ。
お料理は島田市内の大井神社の宮美殿さんとのタイアップ(8月15日は除く)
一部日程では大井川鐵道のスタッフが演奏するミニライブが設定されています。

運転日は7月25日、8月1日、8日、15日、22日です。
すでにお申し込みを開始していまして、日によっては座席が埋まってきております。
皆様、ぜひお早めにお申し込みください。

大鐵としてはかなり力を入れております。
ぜひぜひ、ご乗車ください。

また、ビール列車の翌日の日曜日には昼呑み列車も運転。
こちらは大好評のEL急行1BOX占有プラン(お寿司のお昼ご飯がサービスされるコースです)にノミホが付いたお得なコースです。
こちらもすでにご予約を受け付けております。
ご乗車の客車がトラストのスハフ432、またはオハ35‐559のどちらかを指定できますので、1日ゆったりとお楽しみください。

まだ、お席は残っておりますが、ご乗車ご希望のお客様はぜひお早めにご予約をいただきますようご案内申し上げます。

この夏は恒例の大井川鐵道のビール列車をどうぞお楽しみください。

ちなみに私は7月25日と8月1日に乗車予定です。
皆様にお会いできることを楽しみにしております。

▼ミニライブはこちらです。昭和のフォーク中心の全5曲、行きます。
大井川鐵道のスタッフですよ。
夜行ふぃーばーのミニライブ(Facebook)

▼ビール列車のお申込みはこちら
大井川鐵道ビール列車お申込みサイト【JREモール】

▼日曜日の昼飲み列車はこちら
客車列車ボックスひとり旅

更新日 : 2026年7月13日

今日、7月9日は大井川鐵道でSL(蒸気機関車)が復活運転を始めてからちょうど50周年を迎えました。

昭和51年(1976年)7月9日、私は高校1年生でした。
その前年、昭和50年12月14日に室蘭本線でC57135がけん引する列車が最終の旅客列車として走り、その10日後、12月24日に夕張線でD51241がけん引する貨物の最終列車が走り、日本の国鉄線上からSLけん引の列車が消えました。

この時の私の心の中での喪失感は大きかったですね。

ところがそれから半年ほど経過した時に、大井川鐵道にSLが復活するというニュースが流れました。
私は狂喜乱舞する感じでした。
あのSLが帰って来たからです。

その日から今日で50年。

50年とひとことで言っても、皆さんそれぞれの人生を歩まれてきていることでしょうから、とてもひとことでは言い表せないと思いますが、大井川鐵道では50年の歳月を経て、今日でもSLがきちんと走っています。

ただ、一つここで私が申し上げたいことがあります。
それは、大井川鐵道は今から10年ほど前に名鉄が引き上げた時に会社が無くなる危機があったのです。

名鉄が大きな負債を抱えた大井川鐵道から引き揚げた時点で、大井川鐵道は会社整理になるところでした。
これは紛れもない事実です。
大井川鐵道はSL動態保存40年、会社設立90年を待たずして、会社が消滅していたのです。

ところが、その危機を救ってくれたのが、今の大井川鐵道の株主であるエクリプス日高という親会社です。

そして、その後、コロナ禍があり、台風水害による土砂崩れがあり、危機的状況が続いていますが、親会社が今でもしっかり支えてくれています。

私は社長としてそういう大井川鐵道を何とか救いたいと考えています。
そして、それが私の人生に大きな影響を与えてくれた大井川鐵道という鉄道に対して、人生の晩年を迎えた私にできる感謝であり貢献であると考えています。

今、大井川鐵道では黒い蒸気機関車をしばらくの間封印し、トーマスとパーシーという2台のキャラクタートレインとしてSLを走らせています。
その理由は他でもありません。会社を存続させるためです。
日本の国鉄からSLが消えてすでに半世紀以上が経過し、当時のSLを知っている人たちは確実に少数派になってきています。
昭和の蒸気機関車の旅情を知る人たちがだんだんと少なくなってきています。
そして、そういう昭和の旅情だけでは乗客数が伸び悩み、会社を維持することが困難になってきているのが経営を取り巻く環境です。

趣味の人たちは機関車を青や緑に塗るなどとかけしからんと言われていますが、私には会社の経営を預かる人間としての判断が求められます。
従業員や家族の生活をきちんと守っていくのが、まず第一に私の責務です。

どうぞその辺りのご事情をご理解いただき、今、一生懸命頑張っているトーマス、パーシー、そしてブルートレインにご支援、ご声援をくださいますようお願い申し上げます。

私は昭和の蒸気機関車とそれを取り巻く情景や旅情というものの価値を誰よりも理解していると自負しています。
なんとか会社を維持し、全線運転再開の暁にはもちろんですが黒いSLを復活させ、旧型客車の列車だけではなく、オハニを連結した混合列車や貨物列車なども復活させたいという夢を持っています。

今、C56‐135も整備を進めていますが、12系を連結した姿も若い皆様にとって見たらきっと懐かしいシーンになるかもしれません。

鉄道というのは人を乗せて運ぶだけではありません。
その人の人生そのものを乗せて運ぶのです。

今、お父さんお母さんに連れられてトーマスやパーシーに乗りに来た子供たちが、SLに乗ったという思い出を持って次の時代の日本を作っていくのです。
その時には、国鉄のSLを経験した私たちはもういないかもしれませんが、今のちびっ子たちがきちんとバトンを受け取って次の時代を作って行ってくれる。
そのためには一人でも多くのちびっ子たちにSL列車に乗ってもらいたい。

これが先代の白井昭氏が行ってきたことであり、その意思を次の世代につなげていくためにトーマス、パーシーはそのための仕事をしている。

私はそう考えています。

皆様方にもどうぞそのようにお考えいただいて、大井川鐵道をどうぞ温かく見守っていただきたいと思います。

大井川鐵道は長年支えていただいた皆様方のおかげで、本日、SL復活50周年を迎えました。

これから次の50年に向けてSLが育む鉄道文化を繋いでいきたいと考えています。

どうぞ、これからも大井川鐵道に温かなご支援とご声援をいただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

更新日 : 2026年7月9日

6月27日に設定していました夜行列車ですが、台風の接近により中止させていただきました。
その振替便として7月11日に新たに夜行列車を設定させていただいております。

優先受付として6月27日にご予約をお持ちのお客様へご案内をさせていただいておりましたが、振替希望のお客様のお申し込みが間もなく終了となります。
その後、明日のお昼12時から、一般の皆様へ向けての申し込みを開始いたします。

一般座席車には余裕がございますが、満席となっておりました簡易寝台にも約10席程度空席が出る見込みとなっております。
7月11日の夜行列車をご希望のお客様は、まだまだチャンスがありますので、明日の12時からのJREモールでの申し込み受付をぜひご利用下しさい。

11日の運転は翌日12日のヒルネの設定はございませんので、簡易寝台のご乗車料金は29800円となります。

皆様方のご利用をお待ちいたしております。

更新日 : 2026年7月2日

皆様、こんにちは。
大井川鐵道の鳥塚亮です。

いつも温かいご声援をいただき、本当にありがとうございます。

さて、7月より心機一転、大井川鐵道の公式ホームページをお借りして「社長コラム」をスタートすることにいたしました。

これからは大井川鐵道のオフィシャルな発信の場として、地域の皆様や鉄道ファンの皆様へ、より深く、より確かな情報とメッセージをお届けしてまいりたいと思います。

不定期での更新にはなりますが、一回一回の記事を大切につづってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

大井川鐵道社長 鳥塚亮

さて、本日、井川線の観光列車化が無事にスタートいたしました。

遠方からお越しいただきましたお客様、ありがとうございました。

井川線はこれから地域のシンボルとしての観光列車を沿線の皆様方と一緒に育てていきたいと思います。

皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

更新日 : 2026年7月1日
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